ミモトブレスレットが担える役割

今もなお傷痕を残したままの大災害が起きたあの日を明日に迎え、記録映像や特集番組では目をそむけたくなるようなシーンが映し出される時期でもあります。

ここ岡山でも地震の揺れを感じましたし、阪神淡路大地震で飛び起きた記憶は今でも忘れることが出来ません。

この写真は、友人でもあり国際フォトジャーナリストの河田雅史さんが岩手県大槌町で撮影した震災直後の写真です。

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がれきの中を走る電気自動車、後方には建物の屋上に乗った船。
この写真はニューヨークタイムズに掲載されて世界に広まり津波の脅威を知らしめました。

救える命があればどこへでも

ガソリンなど容易に入手できない中、電気自動車は、大槌町でAMDA医師の訪問診療に使われました。AMDAとは1984年に岡山市の菅波医師を中心に結成された多国籍医師団で救える命があればどこへでもという理念のもと世界中で活動されています。

詳しくはAMDAホームページ http://amda.or.jp/

そして、南海トラフ大地震に備え、AMDAを中心とした医療、物資の一刻も早い現地派遣のシュミレーションも具体的に構築されています。

前述の河田カメラマンはAMDA参与という肩書きをお持ちでもあり、当方も高知、徳島救援シュミレーション会議に参加させていただいた事があります。その中で、AMDA社会開発機構の山上さんから一冊の本をご紹介いただきました。

身元証明の困難さを描いた「遺体」

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「遺体」 石井光太さんの著書です。

詳しくは公式サイト http://www.kotaism.com/

この本には、津波で被災した岩手県釜石市の人々が膨大な遺体に向き合わなければならなかった事が記されています。

地域に散乱した遺体は安置場に尽きることなく運び込まれました。波に揉まれて衣類や所持品が奪い去られた遺体も多く、それらの個人を特定するシステムはありませんでした。

自らが被災者でもある歯科医たちが、死後硬直に悪戦苦闘しながらもなんとか歯の治療データ検索をしていくしかなかった事。そして遺体の腐敗は想像以上に早く、身元不明の遺体から土葬するという苦肉の選択に揺れ動く様と、それでも肉親の安否がわからない人々にとっては再会したいという想いが描かれています。

朽ちていく遺体の描写は生々しく悲惨としか言いようがないですが、これは僅か5年前の現実。再会とは、肉親の亡骸を取り戻す事と同時に、家族がこの世にもういないことを突きつけられること。辛い出来事ですが、生前の痕跡、その人の証しがいかに尊く大切なことであるかを改めて感じさせられた一冊でした。

ミモトブレスレットが担えること

ミモトブレスレットは、亡き祖母の認知症症状の体験から製作をはじめました。なぜなら身元証明が出来る何かを身につけていてもらう必要があったからです。家族として少しでも安心するためのひとつの手段でした。ところが、思った以上にアクセサリーとして愛用してくれました。そして今は思いでの品でもあります。

社会問題も含め「想定外の…」という言葉を耳にする事が多くなってきましたが、万が一の事態がいつ起こっても不思議ではなく、いかに備えておけるかが大切だと考えるばかりです。

大切な家族や肉親をつなぐ事が出来ますようにという願いを込めて、これからもミモトブレスレットを製作させて頂きたいと強く思っています。

 

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著者情報

アーカイヴジャパン株式会社-代表取締役 中島祐介-
mimoto
〒701-1221 岡山市北区芳賀5303
岡山リサーチパークインキュベーションセンター(ORIC) 113号
TEL:086-295-9097
FAX:086-295-9098
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2016-03-10 | Posted in IDブレスレット, ブログNo Comments »